平和です

今日は社長はまた丹後へ出張です。
だから「平和」と言っているのではありません。(汗)

こんなに穏やかで爽やかな秋の日。
日本は平和です。(泣)
感傷的になりがちな秋です。

さて、最近特に思うことですが私の仕事って人の生命に関わるものでなくて良かった〜ってつくづく思います。
勿論、訴訟を起こされることなどまずないと思いますので、安心して仕事ができます。
(私の友禅の配色で精神に異常を来たしたという訴訟さえ起こされなければ…)

その分というのか賃金は激安ですが(笑)→(泣)
先日も職人Y氏と激安工賃選手権大会(激安自慢大会)で辛うじて私が勝ちました。
Y氏の場合はY氏が「今回は○○円です」とその時の難易度やかかった時間等で金額を提示できるようです。
私の場合は師匠から納品時に金額を知らされます。出来不出来関係ありません。問屋さんから予算が決められているようです。
別に師匠がピンはねしてるとかも思っていませんし恨んでもいません。
ブログを通して工賃を上げて欲しいとかどうこうして欲しいとかもありません。
季節労働と大した違いなどないですね。こんなに不況だと仕事も減ってて回ってきませんし。なんの保障もないですし。年末は郵便局でバイトするか?と本気で考えたりしてます(^O^)←性格上激しく周りから反対されてますが


着物が売れるようになっても(これから先ありえないと思いますが)職人の工賃が上がることはまずないと思います。
着物が日本に残るとか残らないとかいう議論をよく取引先としますが、もう関係ないですね〜。
そりゃぁ伝統として残っている方がいいでしょうが、こうも職人さんが高齢化して仕事がなくては次も育たないでしょうし、決して美味しい仕事でもないですから若い人にも勧めにくいでしょう。なるようにしかならないです。作り手も買い手も。

最初の話に戻って
別に着物文化が残らなくても生命に問題はなく訴訟を起こされることもないんです。
結局私はちょっとした使命感だけで仕事を請け負って少しお小遣い程度をいただいてるだけなんです。
決して「気楽」ではないです。それなりに苦労はありますが。
これでも外注の友禅は真剣で手を抜くということはしたことないですよ。(ほぼ…。誓います!)
買い取りさせられるのも困るし、何より次の注文に繋げる為に頑張っているって感じです。

総合的なバランスからみて、私の工賃もこんなもんで妥当ではないのか?って納得しています。
この前見た医療ドラマを見て激しく「私には出来ない仕事!凄すぎる!頑張って〜!」って一人で感激してました。
世の中にはああいうお医者様が沢山いらっしゃるのかと思うと尊敬します。
こうしている時間でも働いておられるのだと思うと『なんてちっぽけな私…』って思います。



でも私はキャパが狭く不器用な人間ですので私にできることを精一杯やろうと思っています。